ID:40506
サッカー観戦日記
by T.K.
[4375932hit]
■高専大会準決勝 近大高専−都城高専 宇部高専−鹿児島高専
立ち上がりから近大高専は高速パスワークで振り回す。キックの音が違う。高専だからまさか人工芝グラウンドで練習しているわけでもないだろうが。そしてI山中がすぐに別次元の選手であることが分かる。圧倒的な技巧を駆使したドリブルが光る。3年生だし、以前のレギュレーションだったら確実に国体三重選抜に選ばれただろう。というよりもっと上のレベルに見える。B福永はタフなアップダウンから左クロスを入れてくる。F福岡のキープ力は素晴らしい。パスもミスが少なく、インサイドは安心できる。都城高専ではF山中が素晴らしいスピード。I松永も山中を活かすパスと自ら突破するスピードが素晴らしい。高校サッカーカテゴリーでは結果の出てなかった都城高専だけにこれだけのレベルだとは思わなかった。今後高校サッカーでも結果を残していくのではないか?ただ都城高専は明らかにフィジカルが弱い。18分、近大高専、右クロスにD中澤頭から飛び込みヘッドで逸らしファーネットへ。1−0。暑くて給水タイムではなくクーリングブレイクを採用。25分、近大高専I山中タメてJ尾上が左へ、B福永左クロスにI山中左足ボレー、セーブ。超決定機。31分、都城高専G宮脇が左突破からクロスにF山中左シュート、こぼれを誰か?シュート。ブロック。決定機。32分、近大高専I山中強引に突っ込みドリブルシュートが決まり2−0。これはスーパーゴールだった。ここで力に優る近大高専ベンチが勝利を確信し決勝に備えたか、右サイドバックを代える。そして堅実なゲーム運びに意識を移す。右ハーフのM助野も使い始め、左右のバランスが良くなり、サイドバックもここぞという場面でいい上がりを見せ、都城高専は苦しい。前半は2−0で終了。
後半開始。キックも鋭いB福永のフィードにJ尾上左クロス、交代出場のH吉岡優希(5年)外す。超決定機。54分(後半14分)、都城高専、正面25mFK、I松永が鋭く壁の左を抜き隅に叩き込む。2−1。壁作りのミスだった。63分、近大高専、左スローインからペナ内I山中が4人に囲まれながらスルスルっと突破、右隅に決めて3−1。高校時代の本山雅志を思い出すスーパーゴール。今季ベストゴールだと思う。高専という進路を選んだからにはプロを目指す気などないのだろうが。終了間際にも近大高専が加点し4−1で勝利。決勝に進出した。
まあ終盤は走力の差が出た。しかし都城高専もよく食らいつき、健闘を見せた。私は高校サッカーにおいて「2点差の法則」みたいなものを経験則として持っている。つまり強いチームに2点差以内負けなら負けた方も十二分に鍛えられている。高校サッカーなら70分ゲームのこの時期に80分ゲームで70分までは2点差だった。都城高専がここまで強ければ、今後頭角を現すかもしれない。
近大高専はやはりキックの音が違い、パススピードが別格だった。走力も選手層も差があり、後半は次々に交代していった。1点差に詰められたし、危ないとは思ったが、案外本人たちは余裕があったのかもしれない。「お約束」の決勝進出を決めた。
鹿児島高専は今大会最多優勝校である。3年生以下チームは鹿児島の高校サッカーはレベルが高いから全国に出るにはなかなかハードルが高いだろうが、他の県なら十分可能性がある程度には強いと思う。有名な関係者も輩出している。というか元国際審判員の上川徹氏は鹿児島高専3年修了時退学して大学進学だから、OBとか輩出とかは不正確だろうが。
高専大会準決勝
宇部工業高等専門学校−鹿児島工業高等専門学校
11時10分 駒沢陸 ピッチ良 晴
宇部高専 鹿児島高専
−−−−−大原−−−−− −−−南橋−−牧瀬−−−
−−−−−谷−−−−−− −−−−−−−−−−−−
藤本−福永−−大橋−木村 小倉−大里−浅谷−石ヶ
山田−越後−−藤井−松井 山本−西久保−外薗−田上
−−−−−河村−−−−− −−−−−小田原−−−−
宇部高専 監督:伊藤耕作
GK 1 河村和哉 5年 172 53
DF 5 松井勇樹 3年 168 58
3 藤井陸 4年 173 60
2 越後元貴 5年 183 70
[5]続きを読む
08月26日(土)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る