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サッカー観戦日記
by T.K.
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■雑文・ベガルタ仙台の監督交代について
下部組織の充実も遅れに遅れている。水戸など規約上やむなく作っているクラブもある。しかし仙台という他のJクラブの活動範囲から大きく離れたホームタウンを持ち、地元高校サッカーのレベルも高いとは言い難い以上、育成に力を注いだほうが賢明だ。仙台育英高校の全国制覇から既に40年、完全に過去のものとなってしまった。さて、下部組織も初期は情熱的な指導者のもとである程度の結果を残すこと、県内の指導者の理解と協力体制の構築、練習環境の充実などが求められる。しかし最近になってようやく結果が出始めたばかり、県内指導者との連携もまだまだというのが現状のようだ。トゥミアッティ氏を招聘した今期はある程度の結果を残しており、ユースも軌道に乗った、との声もあるが私にはまだ軌道に向けて打ち上げた段階にしか思えない。最近ユース選手寮を作る話がまとまりつつあるが、簡素でも初期段階で作っておきたかった。広島も初期は家を借りていたのだ。
さて99年清水前監督を招聘した。清水氏は充実した戦力を活かす戦術家でも、また勝負師でも育成に長けたタイプでもなく、プロの歴史が100年に及ぶような成熟した環境では評価されないだろうが、ベガルタにプロ意識・秩序を叩き込み、クラブに最大限の成果をもたらした。クラブ初期段階に適した人材だった。しかし清水氏の力量ではいずれ行き詰まる。いずれは育成家タイプへの円満な交代が必要だとみていた。で、ベルデニック氏の登場である。育成家としての力量に疑問の余地はない。市原では監督就任時に才能・技術はありながらそれを開花できない若手選手の芽を伸ばし、現在優勝争いを演じているチームの礎を築いた。このタイプは如何に選手と多くの時間を過ごすかがポイントだ。さてベガルタの現状はどうだろう。もはやJの長期中断はない。当然キャンプも張れない。レンタルばかりで支配下の若手有力選手はごくわずか。残留への特効薬としても、また例えJ2に落ちても土台を立て直すという狙いとしても、有効な手とは思えないのだ。しかもおそらく彼の年俸は高額で、その資金でJ1残留に貢献できる選手数人を獲得できるはずなのだ。理想を挙げれば清水氏→サバイバルに長けた勝負師のもとで自前戦力を4・5年前の市原レベルに整備→ベルデニック氏となる。まあ、しかしベルデニック氏クラスをいつでも招聘できるわけではない。今回の決断はそれなりにプロらしい行動であり、まずはベルデニック氏のサバイバーてしての手腕に注目してみてみようと思う。
09月16日(火)
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