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Ship Building
by コーヒー
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■葬儀
前日は雨だったけれど、なんとか晴れ間が覗く。
お風呂が大好きだった母が、雨で家のまわりを洗い流してくれたのかもしれない。

昼前に葬儀が終わり、火葬場へ。
昼食が出たけど、とても食べる気にはなれなかった。
こうしている間にも、母は燃えているのだから。
母の身体が、煙と灰になっていく。
まだ、抱きかかえた時の母の体温や感触が、手に残っている気がするのに。

収骨室へ入ると、灰になった母が運ばれてきた。
母の骨は小さく砕かれ、壺に収められていく。

母は、小さな箱になって、実家へ戻ってきた。
初七日法要にて、みんなでお経を上げた。
阿弥陀様は、母を無事に浄土へ導いてくださったろうか。
母が生前のように迷子になっていたら、どうか手を引いてあげてください。

お母さん…仏様になっても、ウチらをずっと見守っていてください。
10月30日(水)
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