ID:30769
Ship Building
by コーヒー
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■薬剤性間質性肺炎
抗がん剤の副作用で、間質性肺炎になってしまった。
母は抗がん剤の服用中、息苦しさを医者に訴えていなかった。
このため、医者も気がつくのが遅れてしまった。
母のSpO2の値は、もはや呼吸不全レベルにまで低下していた。
母は安静を言い渡され、抗がん剤は即中止となった。
服薬中止で肺炎の進行は止まったが、ガンは経過を見つつ治療方針の立て直しになってしまった。

医者は安静を言い渡したものの、母に酸素ボンベは必要ないと考えた。
しかし、多動な母は、じっとしていられる性分ではなかった。
母は呼吸不全にも関わらず、身体がなんとか動かせる午前中は家事に、畑にと重い身体を引きずった。
少し動くだけですぐ息切れし、午後からは寝込むようになった。
普通ならここで家族が止めに入るものだが、弟夫婦は通常出勤、ウチは病状を知らされておらず、昔から何も家事をしない父親は普段通り母に家事をやらせ、自身の面倒を見させていた。

治ると信じて、我慢して飲み続けた薬で、母は思うように生活できなくなってしまった。
ストレスがたまり、ごく稀に、隠れてタバコを吸うこともあったようだ。
呼吸不全なのに、だ。

ガンは、低酸素状態を好む。
昼間寝てしまうので、夜眠れず、夜中に起きてあんぱんをかじる。
ガンのエネルギーは糖分だ。

母のガンは、ここから恐ろしい勢いで進行していく。
02月23日(金)
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