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Ship Building
by コーヒー
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■アットホームに
今日は。
台場に行こうかとも思ったけれど、ごはんを作ろうとしていることを彼に伝えたら、出かけるのはやめようという話になった。
花火もいいけど、帰ったら遅くなるしということで地元の商店街で晩餐の買い出し。
途中の電器屋で、彼がハロゲンヒーターを買う。
コーヒーの部屋、寒いもんね……。
材料とケーキを買って部屋に戻る。
彼がハロゲンヒーターを点けると、部屋が暖かくなった。
可愛らしくシャンメリーで乾杯。
タンドリーチキンと甘口グリーンカレーというすごい組み合わせでも、彼は喜んで食べてくれた。
そして。
夜半過ぎ、彼からクリスマスプレゼントが贈られた。
金属アレルギーのコーヒーのために、彼は革のチョーカーを用意してくれていた。
彼の胸元にも、同じデザインのチョーカー……おそろいのアクセサリー。
なんだかとてもあたたかくてやさしい空気が、コーヒーをすっぽりと包んだ。
窓際には、手作りのリース。
テーブルには、小さなケーキ。
豪華なディナーも百万ドルの夜景も敵わない、とてもささやかな幸せ。
今までで一番素敵な聖夜になった。
なんでも忘れてしまうコーヒーの頭だけれど、この素敵な夜を、ずっと忘れないでほしい。
12月24日(土)
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