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Ship Building
by コーヒー
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■いかないで、そう言いたかった
元ギルマスは、別のサーバに行ってしまうかもしれないそうだ。
「だれにも必要とされないままよりは、必要としてくれる人のところに行きたいし」
誰もいないギルドに、辟易してしまったらしい。
僕だけ頑張ってても、彼を救うことは、できないんだ。
ギルマスになる前も思ってた。
僕だけが頑張っても、ギルドの過疎化はどうにもならないことを。
でも、本当のところは。
誰かのことを想うと、苦しくなるから、想わないように、想うこともできないように、誰もいない新天地に移ろうとしているんだ。
切ないお別れ、逢えない辛さ。
いると思うから、さみしくなる。
だったら、いっそのこと、いないと思ってしまったほうが。
痛いくらい悲しい考え方だけど、いまの元ギルマスには、そうするしかないんだ。
僕は、ずっと我慢していたけれど。
元ギルマスがギルドを離れてしまったら、もう二度と話もできない気がして。
離れるのがさみしいと、伝えた。
元ギルマスが恋人を作らない人だと知っていながら。
僕の想いは通じることはないのも、わかっていながら。
元ギルマス、困らせるようなこと言ってごめんね。
だけど、自由にしていいから。
元ギルマスが、苦しんだり悲しんだりするほうが、僕は辛いから。
きっと、ちょっと泣いたらきっと元気になれるから、僕の事は気にしないで。
玉砕でもいいんだ。
想いを口にできたことで、ちょっと苦しみから開放されたかも。
そんな気がする。
元ギルマスも、僕も、楽しみながらプレイできますように。
04月09日(金)
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