ID:27426
雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■機種変ごと忘れて良い想いでしょうか
何時か、
記憶が途絶えて了うとしても。


其れは、
忘却を前提とした仕組みの、
営みで在って。

受容の可否など超越した、
摂理に、
過ぎないけれど。




何時か、
五感が途絶えて了う。

加えて、
其れは人の手で下される。


其れは。

決して、
自然な摂理などでは無い。












生か、
声か。


其の二択へ、
決して抗えぬ眼前に。

幾度、
想いを握り潰して叩き付けた事か。





此れは。


自身に棲まわせた、
あの子の核で。

喪う事すら許されぬ刻の、
あの子の証だ。



















 「もう声が聞けなくなるかも知れない。」
 「だから大事に記録して残して来たんだよ。」

 「もう声聞けるよ。」

 「そうね。」
 「そうだけれど。」

 「けど何?」











何世代も取り残された其の携帯に、
残された声を。

林檎の其れに移したいと、
そう言う俺に。




あの子は。


もっと、
大事にして欲しい事が在ると。

多分、
そう言いたいのだろうな。





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References
 Jan.02 2016, 「最後の会話に値しますか」
 Apr.28 2016, 「足らぬ覚悟を問われて居るのでしょうか」
 Feb.07 2017, 「忘れる刻限が来たのでしょうか」






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06月30日(日)
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