ID:27426
雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■忘れた頃の影では在りませんか
付与された、
其の膨大な容量の内の、
極僅かしか。
用いずに済む故か。
其れとも。
其の、
識別に至る複雑な過程で。
事細かに、
細分化されて了う故か。
決して、
其処に疑念など無く。
事実を記して居る以外の、
何者でも無いのに。
視覚に与えられた筈の、
莫大な機能が。
何時の間にか重みを失い。
其の、
一文字一文字の、
軽さに惑い。
殊更、
想いを乱す。
呑み会帰り。
泥酔の記憶が、
未だ真新しい夜半に。
「歩いて帰る。」
「ちゃんと歩けてる?」
「おやすみ。」
「もう家に着いたの?」
声の無い、
無機質な文字だけの遣り取りが続き。
「着いた。」
「そんなに駅から家まで近かったっけ?」
「私と小坊主ちゃんの間柄と同じ感じぃ。」
態と応えぬ、
其の、
あの子の謎掛けの。
言の葉の真偽を。
必死に、
探り続けた。
もう忘れちゃったのかな。
忌まわしい恐怖と遭遇する、
其の可能性が。
今は、
零じゃ無いって事も。
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References
Sep.03 2014, 「最期の約束を破れますか」
Dec.24 2013, 「賭事の様な恋愛でしょうか」
May.23 2012, 「何処かに楯は在るのでしょうか」
Apr.27 2012, 「謎掛け程度に軽い事柄でしょうか」
Apr.14 2012, 「此れで離れて行くのでしょうか」
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09月30日(火)
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