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雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■其処では吸わない約束じゃありませんか
約束事の其の軽重など、
仮の重量で。
軽に属する約束が、
軽んじられて良い筈は無いのだけれど。
何年も護り続けられた、
殊更重い筈の、
約束事が。
無意識下で、
あっさり破られた事は。
恐らくは。
何かを暗示して居るのだろう。
此の記憶など、
欠片も残さぬであろう姫への、
行き処の無い怒りを。
自身に喰い込ませた、
爪の先に委ね。
燻った儘の、
無造作に放置された煙草を、
水を浸し。
煙った部屋に、
戸外の、
生きた空気を注ぎ。
恐怖と興奮に惑う娘を、
緩やかに、
眠りへと誘い。
汚し歩いた血塗れの床を、
辿り探しては、
拭き歩く。
酔っても良い。
過ごしても良い。
怪我も仕方ない。
嫌いでも、
指示を聞きたく無くても、
構わない。
けれど。
何故其処に、
一々、
想いを削り取る作業が入るのだ。
重ねた総てを全否定する行動が、
何故其処で、
素で生じるのだ。
散々周囲に迷惑を加え、
漸く縫われて、
帰宅した其の直後。
姫は。
返す刀で、
前後不覚で吸えやしない煙草に火を点け、
部屋を煙だらけにした儘、
固まって居た。
結局は。
端から、
口先だけなのだ。
総て。
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References
「オクトーバフェスト2010」
Sep.21 2009, 「受け継がれる笑顔でしょうか」
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09月19日(日)
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