ID:27426
雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■其の輪は柵の象徴なのでしょうか
寄り添い、
歩む過程で。

一つ、
一つ、
漸増し行く形は。


想いや、
絆を、
具象化した物だけれど。




其の形は。



互いの歩を、
力強くする為に。

其の姿を、
映すのだろうか。









其れとも。






其の形は。

互いの間隙に絡み付く柵の、
具象化に過ぎず。



想いや絆と異なる、
制約の、
其の膨大さを。

巧みに、
示して居るのだろうか。















柵を、
背負わねば。

嫁と言う文字を、
背負わねば。



想いを、
幸せを、
搦め盗られる事無く。

歩を、
進められたかも知れないと。





捨て台詞を残し。











 「ひと月だけ待ってね。」
 「アパート探してるから。」


姫は、
譲歩の言葉を吐き出した。

















掲げた輪状の印を。

そっと、
指から外して。






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08月23日(水)
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