ID:27426
雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■好きを譲るのでしょうか
広さや、
太さや、
柔らかさや、
曲率や、
暖かさや、
匂い。
僅かな違和感が、
其の、
一つにでも在れば。
決して、
満足の行く心地良さは、
得られないのに。
異なる立場の、
両者が、
自身の立場で望む感覚と。
応じて、
得られる充足感を。
血脈の悪戯は、
一致させて終うのだ。
けれども。
其の場を、
敵に、
譲り渡して終えば。
例え、
目的が違えども。
自身の望む場所を、
自由に、
差配出来なく成るのに。
極簡単に。
其の場を、
明け渡して終う事も。
母より、
子を優先する、
血脈の悪戯なのだと。
言うのだろうか。
きっと。
想いが、
不足して居るから。
姫は、
嫉妬しないに違いない。
「小坊主のそこ好きなの?」
「良かったねぇ。」
「何でだろ。」
「此処に頭擦り付けて寝るんだよね。」
「内祝で贈ってあげるからねー。」
「熨斗付けて贈ってあげるからねー。」
姫が、
唯一好きだと称した、
俺の肩口を。
姫は、
娘に譲り渡し。
「ちょっと待てよ。」
「姫が好きな所が無くなっちゃうじゃん!」
「そうだね!」
「困ったなぁ♪」
さも、
肩の荷が下りたと。
姫は、
満面の笑顔を魅せながら、
口にする。
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References
Feb.13 2006, 「勢力争いでしょうか」
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04月16日(日)
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