ID:27426
雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■狂えば此の掌に掬えるでしょうか
身体を、
ふわりと浮かべて。
流れ着いた、
其の場所こそ。
正直に。
偽らずに。
想いの儘に。
在る場所なのかも知れない。
けれども。
其の、
身体を浮かべる事自体が。
殊の外、
困難なのだ。
流れの収束する、
其の場所へ。
指先を、
触れ掛けて居ても。
足下に絡まる、
海藻は。
決して。
互いの身体が、
浮かび上がる事を、
許さない。
此の、
指と指を。
触れ続ける為には。
足下で。
偽りの戯れを、
維持しなければ為らない。
そして。
何れ程、
藻掻いても。
指先を、
掌に納める事は無い。
矛盾と、
悲観に、
満ち溢れた努力に。
「おかしくなりそうなの。」
半ば、
狂い掛けながら。
其れでも。
流れの、
行き着く先で。
ようやっと、
触れる事が出来た、
其の指先を。
手放す事など、
出来る筈も無いのだ。
お互いに。
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References
Mar.10 2006, 「一歩目は何処に在るのでしょうか」
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04月03日(月)
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