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雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■吸い尽くせたでしょうか
両者の、
相違の程度に因って。
法則は、
一意的に定まり。
其の法則に、
極めて従順に。
一方が、
他方を奪い喰らうのだ。
両者の持つ、
能力は。
決して、
増幅される事など無く。
相対的に、
強い能力を有する一方から。
相対的に、
能力の不足する他方へ。
力が与えられ。
能力は、
平均化されるに過ぎないのだ。
其れ故に。
唯の、
奪われる立場は。
其の身を、
凍えさせる事しか出来ないのだけれど。
奪う身は。
極上の空間で、
悶えるのみなのだろう。
満足そうに、
其の温もりを堪能しながら。
「温かくなった?」
寝床の姫は。
俺に、
問うのだ。
温かい訳無いよ。
体温を奪われた俺は、
凍えそうなんだよ。
01月15日(日)
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