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雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■気紛れなだけでしょうか
辿り着く位置が、
同一の地点に在ろうとも。

其の位置への、
道程は、
塵芥の数ほど創られる上に。



同じ過程を、
何度歩んだとしても。

触れ幅は、
毎回、
姿を変えるのだから。





一度切りの、
経験など。

如何程の役に立つと言うのだ。







寧ろ。


嘗ての状態と、
明らかに異なる今が。

余計に、
不安を誘発するのだから。




経験など、
無い方が良いのかも知れない。














 「もう。」
 「子供も産めないのかな。」


初めて観る、
姫の顔に。


 「あのさ。」
 「其の位は良く在る事だから。」
 「だから念の為に検査って言ってたんでしょ?」


戸惑いを隠しながら、
平然と、
応えを絞り出した。















想いの結晶は。

順調に、
順調に、
大きさを増しながら。








其の、
周囲の海が。

異常に多いと。




告げられた。
11月28日(月)
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