ID:27426
雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■挨拶よりも大切な事でしょうか
偽装工作の成功と。

耳に届いた言葉の、
精度の高さと。


もしかしたら不要かも知れぬ、
二つの情報が。

同時に、
手元に届いた。







現時点で。

理解と言う蚊帳の外に、
俺だけが在り。




理解を得ぬ状態で、
此の儘、
時を経れば。

恐らくは、
歴史も繰り返すのだろう。














 「姫の言ってた意味が。」
 「分かったわよ。」

 「でしょ。」
 「だから結婚したくないの。」



姫と、
姫の母親の、
会話が。

隣の部屋から、
明瞭に、
漏れ出て来た。












 「小坊主。」
 「ぐっすり寝てたね。」

 「そう?」

 「仲良く・・・」
 「犬と一緒に寝てたんだよ?」

 「そうだったの?」


寝た振りに、
油断した言葉達を。

俺は、
聞かぬ方が良かったのだろうか。










姫と、
そして姫の母親が。

意味と称した、
其の正体を。


是が非でも、
俺は、
理解せねば成らぬ。





姫が再び。

離別を決意し、
悲しまぬ為にも。
11月21日(月)
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