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雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■祝えぬ誕生日でしょうか
想いを排除し。
現実を、
真っ向から直視して、
結論を導いた。
自身だけは、
傷を負わずに済む、
其の算段を。
常に、
考え続ける相手を。
其の、
鋭利な結論を以て。
卑怯だと罵った。
応えを出さず。
逃げて、
逃げて、
先送りして。
残された選択が、
既に、
一つしかない所迄。
俺を、
追い込んだのは、
姫自身に、
他ならないのに。
其の、
唯一の選択を。
「認知だけしてもらって良い?」
選んでも良いかと、
姫は、
俺に問うのだ。
好きだから怖い。
再び壊れるかも知れないから、
進みたくは無い。
壊れた過去を、
持つ故の。
僅か、
其の一つの想いを。
真っ先に、
理解すべき存在が。
何故に、
其れを理解してやれない?
「決められないなら決めてやる。」
「精算しようよ。」
「半端な雄の子なんか残すな。」
「綺麗さっぱり全部壊せば良い。」
日付が変わると、
ほぼ同時に。
罵声と、
怒声で、
始めて終う。
姫の、
一年に一度の記念の日を。
そして恐らくは。
俺と二人切りで祝える、
最後の誕生日を。
09月08日(木)
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