ID:27426
雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■覚悟以前の想いでしょうか
本来の意義は、
恐らく、
其処に在るのだ。


確かに、
形に縛られた、
余計な、
拘束具かも知れないけれど。

其れを纏う意味は、
きっと、
決意表明に在るのだ。





其れ故に。





信の置けぬ相手なら、
躊躇し。


想いの中に、
踏み込む決意を、
強く、
持ち得た瞬間。

意思表明として、
其の形に、
名を記すに違いない。










芯が無いのだ。


姫が、
踏み込む勇気を持てぬなら。

幾らでも、
支える事は出来るけれど。




 「結婚したら。」
 「小坊主が他の女に行っても別れられないじゃん。」


其の言葉を吐ける程、
想いに、
柱が無い以上。



支えた想いは、
きっと、
掌から零れ落ちる。

砂の様に。











 「私のこと中途半端にしないで。」


そう口にしたのは、
確か、
姫であった筈なのに。



 「母子手帳もらいに行くまでに籍入れなかったら。」
 「籍は入れないってことだからね。」


半端な想いを残した儘、
勝手に、
決め事を増やして。

姫は、
一人納得顔だ。
07月27日(水)
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