ID:27426
雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■父無し子よりましと言うのでしょうか
其の想いが、
何れ程、
深い想いなのかを。

其れを伝え、
或いは、
正確に受け取る事が。


如何に困難か。


身を以て、
幾度も、
知らされて来たけれど。






終始一貫した、
揺らぐ事の無い想い程。

真に迫り、
信に値する物は、
無い筈だから。




強く、
強く、
想い願う事へは。

脇目も振らず、
芯を通し、
言葉にし続けたのだ。


単純と、
紙一重でも。










けれども。



其れでも尚、
想いが届かぬ時に。

自身の想いは、
何処迄、
保てるだろうか。










いじけた振りをして、
必死に、
隠したけれど。

自身の体調では、
きっと手一杯なのだろうと、
言い聞かせたけれど。



其の言葉で、
何れ程、
俺が削られたか。

本当に、
姫は想像出来ないのか、
疑心が鎌首を擡げる。











 「お父さんの名前のところ。」
 「トッティって書こうかな?」








母子手帳の、
父親の、
名前の欄を。

姫は、
冗談で利用する。
07月16日(土)
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