ID:27426
雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
[165362hit]
■帰らぬ事が想いでしょうか
其の言葉の半分が、
冗談であれば良いと。
そう想い、
そう願うけれど。
言葉が産まれた瞬間は。
其れはきっと、
本音に満ち溢れた物で。
想いの欠片も無い。
「帰って来ないで。」
電話口から届く声に。
自身の耳を、
先ず疑う。
善意と、
想いとを、
煮詰めた筈の行為も。
もしかしたら、
悪意に満ち溢れた行為なのだろうか。
自身の、
想い違いの可能性は。
常に、
零では無いけれど。
想い遣りを籠めずに、
初めから、
自分の都合のみを埋めて放つ言葉は。
きっと、
悪意以外の何者でも無い。
深夜になろうと、
翌朝になろうと。
此の場所に戻る事が。
然程の行為で在るとは、
想えないのに。
「そんなに遅くなるなら。」
「帰って来ないで。」
姫は、
事も無げに言い切って魅せる。
----------
References
Sep.12 2004, 「お帰り代わりの平手打ちですか」
09月30日(木)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る