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雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■心を許した油断でしょうか
例え其れが、
決定的な事であっても、
或いは、
些細な事であっても。
其の存在に、
先に気付いたのが。
相手なら。
俺は、
其の存在に、
気付く事は無かった。
其の一点を、
注視したから。
其処迄激しく、
抵抗をしたのかも知れない。
其れを、
些細と捉えるか。
其れとも、
決定的と受け止めるか。
そんな物は。
刻刻の、
想いの変化に応じて、
如何様にも入れ替わると。
姫は、
何度も経験して来たから。
俺が、
些細と取らぬ事を怖れ。
自分の不注意と、
言い張ったのかも知れない。
其処へ、
舌を当てようとして。
其の存在に、
初めて気付いた。
「あれ?」
「やだっ!」
「ティッシュは・・・。」
「やめて!嫌だっ!」
「拭くだけじゃん。」
「駄目っ!馬鹿っ!変態っ!!」
俺は未だ。
姫の腰気を、
そっと拭き取る事すら。
心から、
許されては居ないのか。
09月05日(日)
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