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雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■想いは壁を創って居たのですか
例え其れが。

想いを、
幾重にも重ねた結果に、
違いなくとも。






互いの間に、
在る壁が。

俺の外殻を、
形成する壁が。


相手を、
拒絶する様に映る、
其の理由は。




他ならぬ、
俺自身が創り出した物に、
違いなかったのだ。













其の家は、
姫と、
姫の息子の、
住処だから。


自身の存在が、
其の家の流れを堰止めぬ様、
丁寧に振る舞う事は。



一方では。


俺と姫の間の流れを、
不自然に、
澱ませてしまう。











俺は未だ、
此の家の住人では無い。

言い訳と、
覚悟の無さを露呈する、
想いなど。


姫にも、
姫の息子にですら、
必要ないのだ。

















畏敬の念と、
悔恨の想いと、
敗北感と。

少しの希望。










今更だけれど、
今で良かった。





 「二年も一緒なのに、お客さんなんだよ。」
 「一緒に住んでないんだよ。」


姫の指摘で、
初めて浮かぶ想い。





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References
 Jun.27 2004, 「避けて通れぬ壁ですか」
08月05日(木)
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