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雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■手の届かぬ夢ですか
寝覚めの其の姿が、
後ろ向きで。
寝覚めの、
其の顔には。
泪の筋が、
痕跡として残されて居たから。
何らかの理由で、
眠れぬ夜を過ごしたのだと。
そう確信したけれど。
遥か昔に。
其れを、
感知出来たのに。
想いは、
届かなかったんだ。
「夜中に夢を見たの。」
「小坊主にさよなら言われる夢だったの。」
決して、
詳細を語る事は無く。
其の核だけを、
精一杯に伝えて来た、
姫に。
「知ってたよ。」
心の中で、
そう呟いた。
夜中に。
姫が、
体を震わせながら、
後ろを向いた、
其の瞬間に。
嫌な予感がして。
俺は後ろから、
姫を必死に抱きしめたから。
精一杯、
想いを込めたのにな。
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References
Jun.28 2004, 「肱の内に居た筈では無いのですか」
07月12日(月)
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