ID:27426
雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■早く掛け直してくれませんか
事務的に、
現実的に、
其れは為される物かも知れないけれど。


寝覚めの時に、
隣に居られぬお互いが。

自身の存在を、
少しでも傍に置いて起きたいと願うから、
贈る。




寝覚めの声。


其の日一日を、
少しだけ積極的に変化させ得る、
想いで綴った魔法。




貴女が携帯に残した言葉には、
確かに魔力が、
宿っては居るのだけれど。












 「起こしてくれない?」

 「良いよ〜。」


朝に強い貴女へ、
目覚まし役をお願いをしたのに。


音を消した儘、
震えるばかりの携帯に。

俺は気付かなかった。











丸々二十秒目一杯を使い切って、
残された伝言。


 「おはよ〜!」
 「起きて!」
 「起きて!」










起きて無いんだから。
気付かなかったんだから。

早く電話を切って、
もう一度電話を掛け直してよ。





其の中に大声張り上げても、
時間一杯声を詰めて贈ってくれても。


俺は未だ、
夢の中なんだからさ。
10月27日(月)
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