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雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■過去を映しながら観ていましたか
確信に近いと自信を持ちながら、
其処には踏み込めない。
「今日はデートだったの?」
「なんで?」
「相手居ないもん。」
敢えて迂回経路を辿って、
何の事は無い、
一つの話題を受話器に送る。
「テレビ見てたんでしょ?」
「常総だったね。」
「そうそう!」
「かじりついて見ちゃったよ!」
過去か?
会えば必ず、
野球の話をしたあの頃が。
お互いが、
遅々として距離を縮められずに、
心地良い距離感だけを、
何となく感じて居たあの頃が。
常総と言う単語で、
否応無く浮かぶからなのか?
高が此れ式の話をするのに、
何故此処まで戸惑いが在るんだ。
違う。
分相応の領域を超えて、
言葉を掛ける事になるかも知れない。
其の推測と覚悟で、
単に俺が、
常に動揺して話をしているだけだ。
御節介紛いの心配だと理解しながら。
放って置けないなどと、
馬鹿な粋がりを振り翳そうとしている俺が、
意識し過ぎているだけだ。
「責任が無いから良いんじゃない?」
既に二十日も前なのに。
君の吐いた言葉が、
どうしても消えてくれないのに。
「これからデートなんだよ。」
「ふふ。」
態と其の言葉を残す君が、
完全に作戦勝ちだ。
08月24日(日)
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