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雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■言葉に踊らぬ術が身に付きますか
言葉を素直に追っても、
真実に辿り着ける保証は無いのだと、
教えてくれた相手。
例え目の前で、
口から飛び出て来た言葉でも。
例え相手に面と向かって、
口にした言葉でも。
底に眠る真の想いを追う事が、
困難を伴うけれど、
本当の核心に辿り着く術なのだと、
教えてくれた相手。
「してやったりじゃん?」
「そうかも知れないね。」
奴の言葉は、
あくまで慎重だけれど。
奴の顔は、
自信たっぷりに笑顔を零す。
奴の精神的な不安定に繋がるなら、
彼女の心だけに、
秘めて封じて行こうとして来たから。
「旦那がそういう人だったから・・・」
息子の精神的な不安定に繋がるなら、
奴は此処には住まないと、
言い続けて来たから。
「息子だってストレス感じてるよ!」
彼女の其の言葉は、
奴に取って、
一見すると辛い言葉だけれど。
事の核心は其処に無い。
奴が初めて、
彼女から勝ち取った言葉。
彼女が其の言葉を、
初めて奴の前で口にした事実が、
二人に取って大きな変化。
腰を据えて問えば、
彼女の真意は別の所に在る事が分かるのだ。
自身を省みて、
俺は奴の力を欲しいと願った。
「強ぇな・・・」
「馬鹿。ビビってんのわからんか?」
うん。
良く分かるよ。
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References
Aug.09 2003, 「屍を拾えば未だ闘えますか」
08月12日(火)
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