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雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■想いの乖離を感じ取れますか
頻繁に震動を繰り返す地域の様に。
互いの歪が小さい内に、
衝突し、
想いをぶつけ、
絆の撓みを開放する。
細やかな想いを以って、
僅かな揺れを察知する作業は、
想いの外重労働だけれど。
頻繁な震動を起こす事無く、
長期に歪を溜め続ければ。
歪に対する許容の力は消え、
少々の圧力でも、
耐え切れずに大きく揺れる。
そして最後には、
大きな地殻変動を伴い、
お互いの絆に無残な裂け目を残して、
去って行くに違いないんだ。
想いの乖離が起きる時。
お互いの温度差や、
お互いの認識の違いが、
言葉や態度として表面化する時。
其れは即ち、
大地震の前触れとして発生する、
井戸水の白濁化であり、
動物達の錯乱であり、
小規模な歪の開放なのだろうか。
数日前に貴女から届いた文を、
舐める様に読み返す。
「私に対しての想いが。」
「今までとは違う想いになってしまったのでしょうね。」
俺の視点や認識とは、
凡そ懸離れ、
青天の霹靂としか想えぬ言葉。
一方的としか受け取れぬ貴女の想いに。
貴女に対する細やかな想いと、
貴女の揺れを察知する能力の、
不足を感じて。
今更。
貴女から届いた文を、
丹念に丹念に読み返した。
06月12日(木)
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