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雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■嫉妬したのは誰の仕業ですか
愛しい相手を嫉妬で狂わせたいと、
そう願う事がある。
相手を嫉妬させる事で、
自分への想いを確かめる為に。
相手の嫉妬の程度で、
自分への想いを推し量る為に。
想いを確認して、
刹那の安心感を得たいと願う時がある。
後に必ず、
「後悔」と言う言葉が身に凍みる事を、
例え理解していたとしても。
純白の記念日。
「お返しいっぱいもらっちゃった♪」
「倍返しかな♪」
嬉しそうな貴女の言葉に、
俺は子供の様にそっぽを向いて、
嫉妬心を露にした。
貴女の狙い通り。
皆に配り歩いた義理の菓子と、
自分がもらった愛の証。
皆から届いた義理のお返しと、
貴女の手元には、
未だ届いていないであろう俺のお返し。
比較の対象にすらならない事を、
並べて比べて、
俺はますます嫉妬で気を狂わせる。
「ごめん・・・」
「ヤキモチなんか妬かせなければ良かった・・・」
貴女の口から零れ出た、
後悔の弁。
どうして後悔なんてする?
貴女の思い通りに、
俺は嫉妬しているじゃない。
貴女を独り占めしたくて、
それが叶わなくて、
子供の様に地団駄を踏んでいるじゃない。
メールなんてしない、
電話も早く切れなどと、
貴女に八つ当たりしているじゃない。
俺がヤキモチ妬きである事を、
貴女は良く知っている。
小さな彼が母に甘えるその仕草にすら、
俺は嫉妬して来た事を、
既に忘れたなんて言わせないからな。
03月15日(土)
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