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雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■千里眼ですか
お互い良い時に、
お互い良い所だけ取り出す、
都合の良さ。

その居心地の良さを、
俺は肌で感じて理解している。




お互いを高め合う事も、
お互いの精神修養も、
相手への責任も、
全てを放棄すると言う前提の上に成立する関係。


心の隙間を埋める為、
時の隙間を埋める為、
体の隙間を埋める為。

その心地良さを、
俺は既に知っている。





だからと言って、
その場所に戻る気は全く無い。

逃げ込む事が、
脇見をする事が、
何ら生産性を持たない行為であるのも、
同時に知り得たから。
















 「ところで彼女元気?」



沈黙していたあの子が、
動き始めている。








最近のあの子は、
彼氏の姿をおくびにも出さない。

思い返せばあの子は、
会社の人間関係を俺に話して、
軽い救いを求めていた。

毎年彼岸近くに、
俺とあの子の物理的距離が縮まる。



何時の間にか創られている流れ。













よりによって俺が不安定な時に、
よりによってこんな手紙を寄越すなよ。

今度は何を見透かしたんだ。





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References (初めて御覧になる方の為に)

 Dec.08 2001, 「気になり始めているのですか」
 Dec.18 2001, 「どこまでが本音ですか」
 Jan.31 2002, 「思い通りに動いてますか」
 May.18 2002, 「俺を見ていたのですか」
03月12日(水)
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