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雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■もう一度笑っても良いですか
次々に言葉を並べる時。
何か言い訳めいた言葉が並ぶ時。
貴女は必死かも知れないけれど、
俺は一段と楽しい気分になる。
貴女は懸命かも知れないけれど、
俺は笑いが止まらない。
貴女は俺の在宅を確認して来た。
「荷物送っても大丈夫?」
「不在でも再配達で受け取るから平気だよ。」
「まだ実家には帰らないよ。」
俺は数日なら家に居る事を、
貴女に教えた。
貴女から贈られて来た荷物を、
三日遅れで受け取る。
「飲み食いしながら開けない方が良いよ。」
「もう見ないで捨てちゃって良いから。」
「笑わないでよ!」
受話器の向こうの貴女にそう伝えると、
ますます貴女は言葉を増やし、
俺は不信感と同時に、
やっと貴女の真意に辿り着けた。
「もしかして丁度で届くように贈ってくれたの?」
遅れて届いた聖夜。
俺を驚かそうとして、
俺を喜ばそうとして、
貴女は何も言わないから。
遅れて届いたツリー。
貴女の家と同じ飾りと、
一晩だけしか過ごせないんじゃ、
少し寂しいから。
暫くの間、
枕元に置いておきます。
年明けに此処に戻って来て、
もう一度枕元のツリーを見て。
もう一度笑っても良いでしょう?
12月27日(金)
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