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雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■舞い上がってませんか
無邪気に話す君の笑顔は、
俺を安心させる為に、
充分過ぎる程の笑顔だった。

無邪気に話す君の笑顔は、
俺を心配させるにも、
充分過ぎる程の笑顔だった。





 「野球の話で盛り上がったんだよ!」
 「彼と遊んじゃおうかな〜」





離婚歴のある大人の男性と比べれば、
君の旦那は明らかに子供だ。

だからといって、
君が遊びで人と向き合えるのか?




其れが出来ない事くらい、
自分で良く理解しているだろう。

そんな男性と接する機会が無かったから、
単なる好奇心で、
単に舞い上がってるだけだろうに。







 「やめとけよ」
 「不倫なんてそんなに良い物じゃない」







少し強めの口調。

意外な答えだったのか、
少し怯む君。



確かに俺は、
自分の事を棚に上げているけれども、
遊びに出来なくなった時に、
どれだけ自分を削らなければならないか、
それだけは理解出来ている。






 「こちらもボチボチやっていきます」






夜中に届いたメール。
数日前より格段に落ち着いた言葉。

それで良いよ。



目の前の美味しい餌にすら、
決して喰い付けない。

それほど君は臆病者なんだから。
11月21日(木)
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