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雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■報いですか
アイツが弱っている事が、
手に取る様にわかる。
アイツの不安な気持ちは、
痛いほどわかる。
けれども、
前の恋人がどんなに困っていても、
俺にはアイツに声をかける事が出来ない。
俺の言葉は、
アイツが待ち望んでいる物で、
アイツを余計に期待させるだけだから。
無責任な言葉で俺が逃げたから、
その報いを受けているんだ。
「友達に戻れば少しは楽になる」
無責任な言葉でアイツと離れたから、
その報いを受けているんだ。
「好きな人が出来た」
アイツにとっての決定打は、
俺はまだ言えずにいる。
アイツにとっての決定打は、
今とてもアイツには言える状況じゃない。
アイツにとって大切な父親。
俺にとっても、
とても世話になった親父さん。
「具合はどうなの?」
たった一言が遠く高くにあって、
手を伸ばしても掴めない。
10月21日(月)
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