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雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■暗い道を照らしてくれませんか
小さな彼と会える事を楽しみにしていた。
少しずつでも進んでいると実感できる、
ちょっとしたイベントだから。



 「まだ別れて何カ月も経って無いじゃない」
 「本当に子供の事考えてる?」
 「何考えて会わせようとしているの?」



親友が貴女に伝えて来た言葉は、
もっともな事かもしれない。

俺と貴女だけの考えは、
著しく客観性を欠いた考えになりがちだ。
第三者の言葉を聞くのは、
自分を良く知っている親友の言葉に耳を傾けるのは、
とても大切な事だろう。



焦る必要はないし、
そもそも一番大切な物は小さな彼の気持ちだから。

親友の言葉を正しいと感じて想い直した事であれば、
貴女の意見を尊重するよ。










けれども・・・

貴女の小さな声が、
貴女の自信無さを代弁しているようで、
どうしても不安だった。

他人の言葉にただ揺らされ、
コロコロと意見を変えただけに見える、
そんな貴女を不満に想った。




彼と顔を合わせる事は、
まだ本当に時期尚早なのだろうか?


 「お母さんが大好きな人だよ」


そんな紹介しろと言って無い。


 「友達が遊びに来る」


たった其の一言でも、
小さい彼を苦しめるに値する言葉なのか?









その問いに答える術が無い。

彼の心の中を感じ取る経験も全然足りない。
彼の周囲の環境を手に入れる力も持たない。
俺には子供が居ない。




だからどう藻掻いても、
貴女の言葉に従うしか道が無いんだ。

そんな道が不安だらけに聞こえたら、
俺は一歩も動けない。
10月07日(月)
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