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雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■声が聞こえましたか
もう声を聞かなくなってから、
もう文字すら見なくなってから、
どれくらいの時間が過ぎ去ったのだろうか。

密かに指折り数えてみたけれど、
半年も経っていない事に気付かされる。



 「元気やで」



友人の携帯から漏れて来る声は、
正真正銘アイツの声。


代わって欲しさ半分。
声を聞く事への怖さが半分。



 「頑張ってる?」
 「俺も元気だよ」
 「新しい男は出来たのか?」
 「俺には大切な人が居るよ」
 「またみんなで会おうよ」



出て来る言葉は、
どれもこれも地雷そのもの。




心の中で必死に伝えてみたけれど、
身体の方は一歩も動かない。

友人が電話を切った後、
初めて呼吸していなかった事に気付いた。
09月30日(月)
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