ID:27426
雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
[165294hit]
■自分を取り戻せましたか
きっとちょっと嬉しそうに微笑みながら、
君は話しているんだろうな。
「こんなにすぐ電話くれると思わなかった!」
俺を頼って来る時は、
彼女は間違い無く瀕死の重傷だ。
それが痛すぎる程わかるから、
放って置けない。
「誰でも良いから暇な人紹介して!」
最悪の精神状態。
彼女らしさなんて何処かに吹っ飛んで、
目の前の快楽しか見えていない。
自棄になるなよ。
そんな風に自棄になっちゃ駄目だ。
一時的な快楽で其の場を乗り切ったとしても、
残る傷には君じゃ耐えられない。
例えあの男への不満が自分の閾値を超えたとしても、
一度彼を生涯の伴侶と決めた責任からは、
絶対に逃げられないんだから。
それでも限界なら俺が相手してあげるから。
だからもう少しだけ、
真正面に立ち向かってみようよ?
「電話ありがとう」
「うれしかったよ」
そう。
其の言葉。
其の気持ち。
其の雰囲気。
其れが君の一番の魅力で、
其れが俺の好きになった所だったよね。
09月22日(日)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る