ID:27426
雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■俺は必要無いのですか
真夜中に突然鳴り響いた音。

受話器を取る前に、
きっと貴女だろうと言う確信があった。
最近の貴女が不安定な事は、
俺が一番良く知っている自信があった。


案の定不安で半泣きした貴女の声は、
小刻みに震えていた。
けれども俺の声を聞いて落ち着いた後の貴女は、
まるで別人の様な口振りだった。


 「貴男が私を必要としている限り」
 「新しい人が出来るまで」






貴女は今の形を続けたいんだ。

そしてそれは、
俺が違う人を好きになった時にのみ壊れる事を
宿命付けられた形なんだ。

お互いがどういう状況になろうと、
他の形は存在しない形なんだ。





俺が貴女に贈った「負い目」と言う言葉は
間違いでしたか?

俺と貴女の関係は、
対等な関係だと言えますか?


俺が貴女を必要としている時だけで良い。
俺が貴女の側に居たいと想う時迄で良い。

そんな一方通行の関係で構わないんだ。






 「それならそうで構わない。」
 「新しい人の事を考えよう。」


心の中で呟いた俺の声が、
ずっと小刻みに震えていた事を・・・

貴女は気付いたんだろうか?
07月10日(水)
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