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雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■二人きりは寂しくないですか
お互いの過去。
お互いの現在。
自分の知らない相手の時間を、
その場にいない自分も共有できる物。
「写真」
よほど言えない秘密の時間でない限り、
自然に見せ合う物。
二人を繋ぐ貴重な物。
こんな簡単な事なのに。
いや。
簡単な事だからこそか。
お互いが特殊な関係にある事を痛感する。
写真の交換なんて、
俺と貴女の間では自然な行為。
けれど貴女の大切な友人にとっては、
決して許せない背信行為。
貴女の友人の怒りは当然だ。
自分の知らない男が自分の写真を持っていれば、
不安感・不信感で堪らないはずだ。
秘密の尻尾の先を漏らしてしまった後、
浮かんでくる感情に押し潰されそうになる。
貴女へのお詫び・・・
自分の軽率さ・・・
そして俺と貴女の関係は、
他人には秘密の時間でしか存在し得ない事に。
貴女の友人でも、
俺の友人でも、
見せてあげる事ができない。
お互いの友人と一緒に過ごす時間は、
永遠に許されない。
二人が恋人として過ごす時、
世界には二人だけしか居ないんだ。
05月16日(木)
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