ID:27426
雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■心に蓋をするのですか
受話器の向こうの貴女が、
遠くに遠くに遠ざかって行く。

突然泣き出した貴女を、
いつものように捕まえられない。
いつものように抱いてやれない。


 「何でもない」
 「大丈夫」


問いかけにも答えない・・・
泣きやんでも黙ったまま・・・



何でもないわけがない。
大丈夫なわけがない。
貴女が俺に見せた一瞬の大混乱が、
何よりの証拠。


 何を言いたい?
 何を言えない?


言ってくれない貴女が憎い・・・



 「ごめんネ。」



違う。

俺が聞きたいのは、
そんな半端な謝罪じゃない。

わかってやれない自分が憎い・・・
03月08日(金)
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