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雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■貴女を奪っても良いですか
好きになれば好きになるほど、
夢中になれば夢中になるほど、
狂いかけて壊れ始めた自分が鎌首をもたげてくる。
そこから一歩も身動き取れない自分が怖くなって、
キョロキョロと周りを見てみたり、
自分の家に帰ってみたり。
心の容器は貴女で溢れている。
心の中身は貴女に埋もれている。
自分勝手な都合の良さは、
ちゃんと向き合えばただの虚勢の裏返し・・・
毎晩の闇が現れる度にその事に気がついて、
心臓がざわめき出す。
素直に狂ってしまえば・・・
自然に壊れてしまえば・・・
きっと楽だろう。
けれどそれは望むことの出来ない道だから、
罪悪感だけは忘れないようにと自分を戒めて来た。
彼女からあなたを奪いたいわけじゃないけれど、
私だけを見ているあなたが欲しい
そんな矛盾だらけの貴女の言葉・・・
矛盾だらけのお互いの心だから、
もしかしたら理解できるんじゃないかと考えてみるけれど、
狂いかけ壊れ始めの頭でそんなことを考えるのは、
結局無駄だと気付かされるだけ。
いっそ「奪いたい」と言って欲しい。
それとも・・・
俺が地雷を踏んで見せようか?
12月05日(水)
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