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武ニュースDiary
by あさかぜ
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■「太平輪・下」インタビュー(新浪娯楽)2
昨日の続き、最後まで。


――「太平輪・上」の編集を見て、あなたもびっくりしましたか?

金城武 理解はできます、理解できると思います。
監督たちがどうしようもない状況の中で方法を考えた結果、
こうなったということですから。

大学生を演じるためこっそりパックをしましたか?
「いえ、美術の人が処理してくれました」

――どんな役だと、不安で、やりようがない、と感じるのですか?

武 ぼくは、ちょっと変なんです。
これは個人の考えですが、ぼくは今、作品ではストーリーが重要だと思ってて、
なぜ重要かというと、物語には登場人物がいる。
その人物たちがいることで何かが起こることを物語と言う。
もし、そういう人物なら、できる。
それがどういう役かは自分でも言えないんですけど。

じゃあ、どんな役はできないのかとよく聞かれるけど、それは言えますよ。
例えば、一番簡単なのは、武術の達人。
それなら、ぼくには難しい、武術はできないからと答えるでしょう。
昔はアクションもやってみたことがありますが、
なんかぴったりしないってわかったんです、ぼくには。
もちろん、「やれなくてもいいんだよ、特撮処理できるから」と言われるかもしれない。
わかるんですけど、でもぼくはできないと感じます。
他のことをやってみたい、そういうことに時間を使わないで。

――もっと気持ちよくできるやり方でということですね。

武 はい、例えば、今日も言ったように、この映画で唯一気まずいなと感じたのは、
多分大学生の格好だったと思います。
上げ底して無理にやるような感じ、明らかにあの年代じゃないですから。

――こっそり顔にパックしたとか? 大学生をやるために。

武 いやいや、あれはほんとに美術の仕事で、とてもよくやってくれました。
だからぼくにとっては簡単で、そんなに大変なことじゃなかった。
そんなに無理しなくて済んだんです。

――水中シーンは撮影が大変だったそうですね。
ウー監督もあのシーンの撮影は本当に難しかったと何度も言っていました。
あなたもあのシーンに出ているんですよね?

武 そうです、あのときはもちろん、とても大変だと思いました。
後でツーイーたちのシーンを見たら、もっと大変だったんだなと思いました。
ぼくより辛かったなって。

――水中シーンの難しさはどこですか? うまく動けないことですか?

武 動くのは当然難しいんですが、カメラに合わせなくちゃいけないこともあります。
カメラは水中にあるんですけど。波でほんとに動きにくくて、
カメラから外れてしまうこともあるし、揺れすぎてもいけないし。

――あの波がやってくるのを想像しながらやったんですか?

武 技術としてそうしなくちゃいけませんが、
波を想像上のものじゃなくて、コンピューターが作り出した本物の波なんです。
だから、本当に大変でした。
その波に流されないようにしなくちゃいけないし、同時に演技もしなくちゃいけない。
ちょうどいい感じにつかんでやらなくちゃいけない。

結局、一番大変だったのは天候でしたよ。冬に入ってしまいましたから。
もともとは寒くないよう、水のシーンは夏に撮ると言われていたんです。
その後、撮影が伸びて時間がなかなか取れなくて、
秋の終わりになってやっと水のシーンが始まった。
だから、その後北京で撮影をしたんですが、北京の冬って知ってますよね。
だから大変でした。

――ツーイーがこう言っていました。
この映画が終わったら、しばらくは気持ちを休め、
楽しいことや簡単なことをして、正常な生活に早く戻らなくちゃ、と。
あなたはこの映画のあと、どんなやり方で調整をしましたか?

武 実はこの役はすごく長くやってる感じがするんです。
自分として役の中で生きていたという感じです。
というのは、最初の撮影が長く続いたあと、待機の時間もまた長かった。
一気に撮影が終わらなかったので。

俳優たちはみな所属が違うから、もう他の出演契約があったりする。

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07月24日(金)
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