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武ニュースDiary
by あさかぜ
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■VOGUE台湾10月号B
続きです。金城武の比喩は難しいよ〜。私が理解できないだけか。

Playact、ぼくを使ってくれたからには、もちろん、ただ台本を暗記して言うだけじゃなく、
その作品に何か自分の色を出してあげたいなといつも思っているので、
その後突然、四川方言をしゃべってみたらどうだろうと思いついたんです。
すごくよく合った感じがしたので、気持ちががらっと変わって、面白さを感じ始めました。

見つけなくちゃいけないものは、探します。
もし見つけられなかったら? そしたら……
(彼の眼が不意に横にいるマネジャーをちらっと見た)、
そしたら、家に帰りたい、いい? いい?(笑)

本当にぼくは俳優さんてすごいなと思っているんです。特に舞台の俳優さん。
あの人たちがすごく上手に演技するのを見るたびに、
とっても聞いてみたくなるんですよ、本当に想像力でやってるんですか?って。
それとも人生経験がすごく豊かで、
たくさんのものがあなたの引き出しには詰まっていて、
いつでも取り出してきて見せることができるのだったら、素晴らしいことだと思いますね。
(このとき、ちょっとしたことがあった。
マネジャーが本当に心からという声で、あなたも演技が上手だと思いますよ、といったところ、
すぐさま彼は、わざと気分を損ねた顔をしてみせ、言ったのだ。
ひどいこと言ってるよ。ぼくが演技がうまいなんて言うのは、
明らかに痛くないお腹を、痛いって言うようなもんだよ。
みんな、もちろんどっと笑った)

もし、楽器が必要とされているなら、ぼくはその楽器です。
もちろんぼくたちはよくこう言いますよね、同じような役はやりたくないって。
でも、感情は5つしかないんです、喜怒哀楽悲。
どんなふうに演じたって、その内のいくつかだから、
どういう組み合わせになるかということだけで、
あるいは表情やしぐさを通じて……違う人物だと感じさせるわけです。

だから、ぼくはどちらかというとみんなの楽器でありたい。
例えばこの監督と出会って、彼がもしピアノを使うのなら、
ぼくはピアノになることで、いい演奏ができる。
もしギターを求めているなら、ぼくはギターだ。
でも、もし、ピアノにしかなれないのに、ピアノを弾けない人と出会ってしまったときは、
すごく苦しいですね。

無理して頑張ることはあまり好きじゃないんです。
前はいろいろたくさんやれば、違うものを吸収できるかもしれないと思っていましたが、
その後、やっぱりそれじゃいけないんじゃないかと考えるようになりました。
それは自分のものじゃないんだから、できることを選んで、やるほうがいいと思うんです。

縁を大事にするかですか? 
もし、2つに分けるなら、縁を信じる派だと思いますし、
どんどん信じるようになっています。ぼくにとって、直感は一種の縁ですね。
そして、日常出会う様々な人は、店で買い物をするときも含めて、みんな縁です。
ただ、縁が濃いか薄いか、長いか短いかだけなんです。

はい、ぼくはめったに流れには逆らいません。
何か、強烈にやってみたいと思うことがあるかって? 
うーん……うーん……どれもいいことじゃないので、言えない(笑)。
自由な空想の話だったら? 
うーん……日本の運転免許証にはたくさん区分がありますよね。
それは全部、例えば中型車、大型車、二輪、大型トラック、バス、
危険化学用品免許とか……全部同じ免許証に書かれるんですけど、
ときどき、この欄を全部埋めてみたいと思うときがありますね。
でも、目も当てられないのは、違反をして、残り点数がゼロになると、
免許全部が取り上げられちゃうんです。
全部埋めたら面白いだろうなと思うだけなんですけど、
でも埋めたからってどうということでもないし、すごくお金がかかるよね。

じゃあ、飛行機を操縦するのがいいな。すごくいいんじゃないかな。
チケット買わなくていいし、並ばなくていいし、
あー、間に合わなかった、なんてこともないし。
いっそ羽があって空を飛べる方がいいかな。そういうことできるようになるかな?

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10月24日(月)
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