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武ニュースDiary
by あさかぜ
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■写実的な戦いのシーン(「十面埋伏」)
「十面埋伏」のニュース、続きます。
撮影も急ピッチだし、公開の予定も一応上がってるし、
ずっとこんな感じで、少しずつ情報が出されていくのでしょうか。
今朝の沈陽今報では、どうしてセットなどの情報が洩れたのか、
犯人を突き止めたらしく、今後、厳戒態勢で行くらしいとありますが、
まず、12月の記者会見も秘密厳守だそうです。
で、この記者会は、「アニタを迎えるために開催する」とはっきり書いてありますので、
一般の製作発表とは、少し趣を異にするようですね。
そのニュースの後半部分を。
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戦いのシーンは「写意」ではなく「写実」で
クランクインから今までに、
出演者の金城武、チャン・ツーイー、武術指導のチン・シウトンらが
アクションシーンで怪我をしたとの情報は何度も流れている。
プロデューサーの張偉平もその事実を認め、
「英雄」のアクションシーンが細かい具体的な表現ではなく、
情趣の表現に重きを置いた「写意」であったのに比べ、
「十面埋伏」はもっと写実に向かっているという。
撮影に入る前、監督のチャン・イーモウは、
わざわざ金城武とアンディ・ラウのために武術の教師を頼んでいた。
このように見てくると、俳優達のアクションが非常に重要なものになると言っていいだろう。
張偉平は例をあげてこう語った。
「チャン・イーモウは、何事も自ら試し、やってみる。
彼が出演した『秦俑』で言うと、彼が大通りを横切るシーンがあったが、
周りは全部30年代の旧式の車ばかりで、
どれもブレーキがよく効かず、非常に危険だった。
ところが、それでも彼は自分でやり、ぶつけられて足を骨折したんだ。
彼が、本当にやるよう求めたら、やらなきゃならない」
俳優達の演技について、張氏は大変満足だと言った。
「みんな非常に真剣で、だから怪我の確率も高くなる。
が、アクションシーンでの怪我は、俳優にとっては日常茶飯事だ」
音楽は譚盾を捨て、梅林茂を用いる
今回の「十面埋伏」の音楽を、チャン・イーモウは、
昔からの仲間の譚盾(「英雄」)ではなく、
「花様年華」「周漁的火車」の音楽を担当した日本の音楽家、梅林茂に依頼している。
張偉平は、これはチャン・イーモウが決めたもので、
梅林の方がこの映画の風格に合っていると考えたのだろうと言う。
張偉平は「十面埋伏」のストーリーは非常に複雑だとずっと言っており、
外部で武侠謎解き映画≠ニ言われていることについても、黙認した。
「花様年華」の音楽からは、梅林の曲風の華麗で深みがあり、
かつ不思議な雰囲気が感じ取れるが、もしかしたら、それが
「十面埋伏」の謎の多いという雰囲気にぴったりなのかも知れない。
張偉平が明かしたところでは、帰国後すぐにチャン・イーモウは編集を行なっていたが、
ウクライナで撮った内容に非常に満足しているそうだ。
張氏はまた、「もし『英雄』が試作品だとしたら、
『十面埋伏』はチャン・イーモウにとって成算のある完成品だ」と語った。
(沈陽今報 2003,11,18)
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