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武ニュースDiary
by あさかぜ
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■カンヌ単独インタビュー1
大変だ、ということは何もありませんでした。
ただ、船の沈没シーンがあって、あれは割と……でもそんなでもなかった。
監督はすごく時間をかけてました。急いでどんどん撮っていく、
というのでは全然なくて、だからみんなすごく時間をかけていました。
ゆっくりと、1つ1つのエピソードをきちんと撮っていた。
沈没シーンもそうでした。

――この映画は中国版「タイタニック」と言われていますが、そう思いますか?

武 ぼくは全然違うと思います。
たぶん、船が出てきて、その船が沈むからそうだと思われるんでしょう。
でも、本当は中身は全く違います。
王(ワン)先生の脚本を読んで、本当にものすごくよく書けてると思いました。
脚本を読んだだけでもう、全体の絵がわかるんです。
それに監督の細やかな演出が加わった。
この映画で、監督はアクション映画が上手なだけでなく、
ドラマもきめ細かく撮ることができるんだと心から思いましたね。
映画には3組のカップルが出てくるんですが、離れ離れになってしまう。
みんな同じ土地にいるけど、一緒のシーンはなくて、すれ違うだけ、
互いに知り合わないままなんです。
昨日、記者会見で、檀上でみんなを見ていたとき、突然わかったんですよ。
あの人とあの人は一緒の場面があって、あの人とは接触がない。
それでまた思い出していたら、気がついたんです、
たぶんぼくの役だけが、全員と関わる場面があるんだと。
すごく不思議な感じがしましたね。だから、どんな風になるのか、すごく楽しみです。

――あなたはずっと脚本がいいと言っていますね。
どんなふうに素晴らしいのですか?

武 もちろんストーリー全体が感動的なんですが、ぼくが思うに、これは……
監督はもちろん生きること、希望を持つことを描きたかったんですが、
いくつも悲惨な体験を経なくちゃならない。
みんな知っているように、第二次世界大戦のあと、共産党と国民党との戦いがあって、
台湾に逃げた人たちもいる。その頃のことを描いているんです。
どうしようもなくて、離れ離れになり、そのまま会えなくなった家族もあるし、
再び会えても、そのときにはもうすごく時間が経ってしまっていて。
そういうことを描いた、その時代の物語で、ぼくはきっとそれは作り事ではないと思う。
だから、読んだ人はみな共感し、感動してる。
それに王慧玲(ワン・ホイリン)先生の筆力は素晴らしくて。
描写が非常に細やかだと思います。
ほんとに、ああ、俳優として、先生の芝居に出られるだけで十分です。(続く)
(網易娯楽/カンヌの中国人常連客) 


    BBS   ネタバレDiary  23:30

05月23日(金)
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