ID:23473
武ニュースDiary
by あさかぜ
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■「ゴールデンボウル」について・2(金城武の三部曲・下●運命的な出会い)
瞳は君に会わなければ、私の浮気をきっと見てみぬフリをしたさ。
そして私も夢から覚めて妻に戻っただろう」

確かに、佐倉瞳はただの平凡な主婦だった。
ボウリングも、煩瑣な家事のストレス解消のための一種の気晴らしにすぎない。
夫の浮気に遭ってもひとり耐えるしかないのだ。
体面と夫の仕事を考えて、表向きは何事もなかったように装い、
妻の寛大さを見せて、自分自身のよきイメージを壊さないようにしなければならない。
これは、世の既婚女性の姿でもあるはずだ。

しかし、ゴールデンボウルで彼女は芥川と出会う。
さっそうとして、凄腕で、しかし温かい心根の若い男だった。
彼女としょっちゅう言い争いをして、いつも痛し痒しのところを突いてくるけれども、
何より重要なのは、彼が彼女の心の内に、進んで耳を傾け、
その思いを理解してくれたことだ。
2人の運命はこうしてしっかりと結び合わされ、
2本の平行線が思いもかけない交差点を見出すように、
彼は彼女の孤独な傷付いた心を慰め、
彼女は彼の罪悪感を解いてやる。
予想もしなかった出会いが、2人の運命を変えてしまった。
未来のことは知りようがないが、今のことならしっかりとつかんでおいた方がよい。
もしかしたら、だれもが運命的な出会いを待っているのかもしれない。
自分を変えてくれる人と出会うことを!
(pinky文)

2本の平行線が交わる……って、「向左走、向右走」の言葉と同じようですね。


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11月03日(月)
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