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武ニュースDiary
by あさかぜ
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■香港の「リターナー」評 @(大公報)●A(明報)
日本以外でヒットするのは難しいのではなかろうか。

魅力ある物語

しかしながら、アジアの作品として考えると、「リターナー」はよくできたSF映画であって、
ガンマンと少女の関わりには、純情なアジア的ロマンチシズムがあり、
ののしりあいながら惹かれあう可愛らしいコンビをつくりあげている。
鈴木杏はいわゆるアイドル的美少女ではなく、平凡な女の子で、
顔も丸々として、大変親近感がある。
このみずぼらしいクソガキが、なんと無敵のガンマンを手玉に取り、
彼の心をときほぐしてしまうのである。

2人の主役がすばらしく、童話の中の人物のような味わいがあるために、
このパターン化された戦いの物語もまた、より人を惹きつけるものとなった。
中でも、クライマックス後のエンディングは、SF的情緒が最も生かされたシーンだ。
金城武が雨の町で撃たれた後の回想シーンの伏線がとりわけ巧みである。

この作品は暗い世界を舞台に心の温かさを強調し、
また宇宙人の地球猛襲による未来戦争の原因が実は人類の側にあり、
過去に戻って宇宙人を救出しなければ解決されないことを示す。
アクションシーンで出色なのは「ソニックムーバー」で、
これを使うと敵の動きがひどく緩慢になる。
「スパイダーマン」でも類似の場面があったが、この作品もよく効果を出している。
最も誇張されているのはマフィアの岸谷五朗で、とことん悪辣だが、
大悪党の知力は感じられない。

この作品には日本語のほか、英語や中国語が使用されている。
主人公と敵の出身が中国に関わりがあるからで、マフィアと売人はほとんど中国人だ。
しかし日本人にも中国人にもそれぞれ善玉と悪玉がいて、扱いは公平である。(評:石L)

(明報 2002.11.16)


BBS

03月19日(水)
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