ID:19200
たったひとつの冴えないやりかた
by アル中のひいらぎ
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■内在する原因
ミーティングには行かなかったのですが、原因不明の熱で入院した仲間のお見舞いに行き、1時間半も話し込んだので、結局ミーティングに行ったのと変わらない時間に帰宅することになりました。

さて、親の望むとおりの職業に就いていたら、今頃どうなっていたのだろう、とふと考えることがあります。おそらく地元の大学の教育学部へ行って、中学校の先生になっていたことでしょう。先生にならなくて良かったなと思います。自分の子供を学校に行かせるようになると、やっぱり学校の先生は、やりたくない人が無理してやる職業ではないと思います。
どんな職業を選んだにせよ、人生のどこかでアル中になっていたことは変えようがなかったと思っています。

僕も最初は、人生の分岐点のどこかで別の道を選んでいれば、酒におぼれる生活にはならなかったのじゃないか・・という「もし・・だったら」の自己憐憫にはまりまくっていた時代もありました。でも今では、環境の違いは僕の病気を進めたか遅らせたかの違いしかもたらさなかったと思っています。どの職業を選んでいても、僕は遅かれ早かれこの病気になったことでしょう。

多くの人が、依存症になった原因を最初は外に求めます。選んだ職業が悪いのであり、選んだ旦那(妻)が悪いのであり、はたまたそれに付随したジジババが悪いのであり、あそこで胃の手術をしたのが悪いのであり、仕事を失ったのが、借金をしたのが・・・。

でもそれは「単なるきっかけ」にすぎず、病気の原因は人に内在していると思います。その人の外の環境は、中の原因を引きずり出して明るみにさらしただけでしょう。

「とにかくミーテイングに行く、祈る、スポンサーと話す、そして仲間と一緒に笑う、これしかないです」とメールをいただきました。その通りだと思います。

03月11日(火)
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