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たったひとつの冴えないやりかた
by アル中のひいらぎ
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■ひいらぎとの出会いと別れ
24才か25才のときだったと思います。当時はまだインターネットは日本にはなかったので、パソコン通信の時代です。ネット上で僕は「suzune」と名乗っていました。これは川原由美子という人が描いた『前略・ミルクハウス』という10巻のマンガの登場人物(男性)の名前で、この名前を選んだのは、単に考えるのが面倒だったからです。
そのうち、この涼音という名前でパソコン雑誌に記事を書く人物が現れ、ネット上で混同されることが増えました。僕はやむなく、ハンドルネームを変更する必要に迫られたのです。
「suzune」を選んだときと同じように、本棚を眺め「hiiragi」を選びました。これは当時 『星の瞳のシルエット』という10巻のマンガが本棚に並んでいたからです。この作者(柊あおい)の別の作品『耳をすませば』は、後にスタジオ・ジブリで映画化され、さらにその作中作『猫の恩返し』も映画化されています。
酒井美羽のマンガにも「柊」が姓の登場人物が出てきますが、当時の僕は「柊」という姓が実在するとは夢にも思いませんでした。
日渡早紀のマンガ『僕の地球を守って』にも「ヒィ=ラギ」という登場人物が出てきます。
ようするに僕は少女マンガおたくであったわけです。そしてヲタ友たちには「なんと安直な選択」とからかわれたものでした。
31才のとき、僕は初めてAAグループというものと出会います。その時そのグループのメンバー全員がニックネームを名乗っていました。そこで僕は、何も考えずに「ひいらぎ」と名乗ったのです。以来僕はAAのなかで「ひいらぎ」であり続けたのです。
ゴールデンウィークが明けると、僕が病院を退院した日がやってきます。無事その日がきたら僕は、ひいらぎであることを止めて、本名の下の名前を名乗ることにします。物事はシンプルなほうが良いからです。
「ひいらぎ」はもともとネット上の人物です。僕が「ひいらぎ」であることを止めても、彼はネット上のどこかに存在し続けるのかもしれません。彼が依存症について語ることはないでしょうけれど。
04月27日(火)
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