ID:19200
たったひとつの冴えないやりかた
by アル中のひいらぎ
[985956hit]

■死の行進
ああ、おうちに帰りたいです。
わざわざ山梨の東のほうまでいったのに、「全然用意が出来てないから、ここに居てもらってもやることがないよ」というので、しかたない機材を持って帰ってきてしまったのですが、途中で「なんで帰っちゃうのですか?」という連絡が入ってきました。

現場に言っても誰が責任者なのか分からないし、何か聞こうにも窓口の人間すらわかりません。だいたい立会いの日まであと4日間だというのに、機械が完成していないし、動いてすらいない状態で、ソフト屋がそんな機械に取り付いて何が出来るというのでしょう。しかもソフト屋は3社いて、僕のところはその終端なので、残りの2社のソフトが動き出さないと意味がありません。
これで間に合ったら奇跡です。でも「間に合いません」という魔の言葉を誰も言い出せない状況が怖いです。事実を口に出せないストレスは、だんだん皆の中に積もり積もって行動をゆがめていくのね。

なぜ間に合わないのに日程が延ばせないのか・・・経験的にはお金の問題が絡んでいる場合がほとんどです。期日に間に合わなければ、期日にお金がもらえない。でも支払いは待ってはくれないのです。だから間に合うことを前提に仕事を進めざるを得ないのです。そして、「皆で一生懸命頑張ったけれど、結果として間に合わなかった」場合にのみ、「延長せざるを得ない」ことが皆に明らかになるのです(周知の事実なのに)。
これを「デス・マーチ」と呼びます。むかし日本軍がやった「死の行進」が元になった言葉です。失敗することがわかっていながら、誰もそれを途中で止めることが出来ない・・・。

この一年間締め切り線上の魔術師は、綱から落ちることはなかったのですが、今回ばかりは強風で綱が揺れているようです。ともかく来週の金曜日までは予定が縛られております。そして金曜日の夜には、機械全体は梱包されて、SARSの流行が始まったところへ運び去られてしまいます。後はどうなるのか知りません。
再来週には代休の予定を入れておきます。

05月28日(水)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る