ID:19200
たったひとつの冴えないやりかた
by アル中のひいらぎ
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■平凡な存在
批判の内容は的外れなものも多いのですが、そうした中にも有益な示唆が含まれている場合も多いので、その部分は自分を改めれば良いのです。まったく不当な批判もあるでしょうが、それを捨て置けずに敵意を持ってしまうのは自分の問題です。
「批判されないということは、何もしていないということだ」
これはスポンサーが与えてくれた言葉です。目立つために努力しているわけではなくとも、努力を続けていれば、どこかでなにがしかの注目を浴びることは避けられません。そして注目は批判を呼ぶものです。批判されることを気に病むよりも、まったく批判されないことを気に病むべきなのだと。(ある意味批判もご褒美なのかも)。逆風が強いときは頭を低くする古来からの知恵を使えばいいんだし。
こうして、盲信や懐疑主義の罠をくぐり抜け、自分がそれに振り回される時期を過ぎると、他の人と尊敬をベースにした対等な人間関係を築く能力がついてきます。そうした関係の中にあって、「自分が特別な存在である」必要は感じません。本当の意味での仲間意識が育ってくるものだと思います。
12&12のステップ12には「仲間の間で特に抜きん出た人間になる必要はない」ということへの気づきが書かれています(p.165)。若い頃に成功を追い求めたビル・Wだからこその文章かもしれません。AAの中で彼ほど注目を浴びた人は他にいないでしょう。また、先頭に立ってAA全体を導いていかねばならない、というプレッシャーもあったことでしょう。その彼が得た答えが「特別な存在になる必要はない」というものでした。
真の野心とは、人々の中で特別な存在になりたいと思うこととは違うはずです。僕はたくさんいるAAメンバーの中で平凡な存在に過ぎません。そのことに深い感謝があります。
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メールをいただきました眞美様へ。
書いていただいたメールアドレスが間違っていたようで、こちらから出した返信が届かなかったようです。お知らせまで。
10月25日(木)
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