ID:19200
たったひとつの冴えないやりかた
by アル中のひいらぎ
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■ADHDとASD(PDD)の重複
小児の現場ではADHDが目立つのですが、小学校高学年になると落ち着きが見られるようになり、成人後は目立たなくなります。(ただしADHD特性は残る)。成人の相談を受け付けている各都道府県の発達障害者支援センターの相談内容を見ると、ADHDは少なく、自閉圏ばかりが目立ちます。
これはADHDでは、情動をつかさどる扁桃体などの成長が先行し、大脳皮質の成長がやや遅れているものが、思春期あたりに大脳皮質の成長が追いついてくるからではないか、という説を聞いたことがあります。
ガイドラインでは薬物治療を勧めていないのは、就学前の小児だけです。述べてきたように、日本では多動を伴っていても、診断名はアスペルガー症候群やPDDNOSになります。重複の場合には、ADHDの部分には薬が効くので、服薬も検討されるべきです。
素人意見なので鵜呑みにしないでいただきたいのですが、成人にはサインバルタやトレドミンのようなノルアドレナリンの再取り込み阻害薬も良い感触です。表情がスッキリし、集中力がやや増す印象。コンサータはお値段が高いので(自立支援医療が使えなければ)本人負担が大きいのが難点。
10月27日(木)
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