ID:19200
たったひとつの冴えないやりかた
by アル中のひいらぎ
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■アラノンの連絡先掲載問題
AAの全体サービスでは輪番制の原則が徹底していて、同じ人が長く役割を背負うことは「大変いけないこと」と認識されています。ニューヨークのGSOでは所長の立場さえ輪番制です。日本のオフィスは小さいのでそんな仕組みにはまだできませんが、長年オフィスの所長をやることには批判も出ます。それに慣れた身からすれば「生涯理事」として立場がずっと保証されるアラノンの仕組みに疑問を感じます。

また、do not govern(統治はしない:伝統2)というのがAAのサービスの大原則で、各グループが勝手に広報活動でもなんでもやるAAのやり方に慣れていると、グループごとの活動をせず、GSOが広報や方針決定を一手に引き受けている日本のアラノンの仕組みは共依存的な統治と支配に感じられます。

AAの考え方に馴染んだ人間としては、そう考えざるを得ません。

であるものの・・・、そう「ではあるものの」、それらはアラノンの内部の事情であって、AAが口を出すことではありません。

それよりも、AAとアラノンの接点に関心を向けるべきでしょう。報告書でも、「現状でき得る協力については積極的に探っていく」としています。できることから始めていくことが大切でしょう。

アラノン側がステップの共通化をAAに求めても、AAがアラノンにサービス体制の変更を求めても、どちらもすぐには変えようのない話でしょう。

アルコホーリク(に限らず精神的に具合の悪い人)は、こういう場合に「全面的に協力するか」か「一切協力しない」かの、どちらかになってしまいがちです。まさに白黒思考です。部分的にできる協力はする、できない部分は仕方ないと諦める、そういうグレイな対応がいるんじゃないでしょうか。

全国レベルのAAイベントで「アラノンの部屋」を用意する事から始めて、将来それを地域・地区レベルに広げて行ければ良いと思うんですけどね。40周年の大会に招待するとか。

09月22日(木)
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